マイホームが後悔だらけになる原因!家購入で知っておきたい知識

管理者

「マイホームを購入して後悔している…」そんな話をよく耳にしますが、失敗は未然に防げます。

この記事では、家購入の失敗を避けるために知っておくべき重要なポイントを解説している記事です。

最後まで読んで頂ければ、マイホームで後悔してしまう原因が理解できるようになります。

これから住宅を持ちたいと考えている方は続きをお読みください。

なぜマイホーム購入で後悔するのか?その理由

マイホームは人生の中で大きな買い物です。

慎重に検討したはずなのに、なぜ後悔する人がいるのでしょうか?

その理由を4つご紹介します。

暮らしの理想と現実が違ったから

注文住宅の場合は図面から完成を夢見てワクワクします。

建売住宅では内覧で素敵な生活をイメージするでしょう。

しかし、理想と現実は100%マッチしないものです。

暮らしてみて判明するガッカリポイントというものがあります。

  • 生活動線がスムーズにいかない
  • コンセントやスイッチの位置が不便
  • もっとオシャレな内装にしたかった
  • 思ったより自然光が入ってこない
  • 窓が大きすぎて外気温の影響を受けやすい
  • アイランドキッチンにしたら部屋に料理臭が充満した
  • 壁の色の仕上がりがイメージと違う
  • 通気性が低くて雨の日は特にジメジメする

外観、内装、間取り、設備、機能性など、持ち家の特徴は千差万別です。

悩んで購入したのに、後から他の候補だった家が良く見えてしまうという声も聞きます。

とくに後悔しがちなのは、家事で関わる場所です。

階段や広くなった部屋の掃除に時間がかかったり、持っているロボット掃除機のスペックが足りないと買い替えなければいけません。

洗濯機からベランダまでが遠くて不便、オシャレなキッチンを選んだら収納が少なかったなどの例も。

マイホームの理想が高かった人ほど「こんなはずじゃない」と感じやすいのです。

金銭面が苦しくなったから

住宅を購入するとき、約78%の人がローンを組んでいます。

そのためローンの返済で生活に余裕がなくなったときに、家の購入を後悔するのです。

金銭面が苦しい原因は、住宅ローン以外にもかかる費用を把握していなかったから。

修繕費や税金の支払いが発生することは事前の情報収集でわかります。

意外とマイホームで見落としがちなのは、賃貸よりも光熱費が高くなる点。

部屋が広くなったり部屋数が増えると冷暖房を使う頻度が上がるため、光熱費がかさむ傾向にあります。

建築会社の調査によると、3人以上世帯の光熱費の平均額は次のような結果でした。

  • 戸建住宅…23,965円
  • 賃貸住宅…18,188円

月々で約5,700円、年間では約68,400円もの差がつくのです。

この金額差がいつのまにか家計を圧迫してきます。

さらに長期的に返済が続くことも心理的な負担の1つです。

一般的なローンは最長35年なので、定年退職後も支払う想定だと、年金からローンを返済した残額で暮らさなければなりません。

月々から将来の金銭面までの心配事が重なると、精神的に参ってしまう人もいます。

周辺環境に不満が出てきたから

持ち家の周辺環境についても、住んでから分かる問題点があります。

一度気になってしまうと、その不満が後悔に繋がるのです。

代表的な不満として、物件の立地が不便だったケースがあげられます。

不動産屋に案内されるときは、大抵車で連れてきてもらうでしょう。

実際に周囲を歩かずに契約してしまうと、次のような部分を見逃してしまいます。

  • 駅まで徒歩10分と聞いていたけど、急坂なので疲労感が強い
  • 街灯が少ないので夜は周辺が真っ暗になる
  • 学校まで距離があるので通学が心配
  • 大きな国道に面しているためいつも渋滞に巻き込まれる
  • よく買い物していたスーパーが遠くなってポイントが使えない

家から駅や学校までの距離は決まっていますが、遠い・近いと思うかは人によるものです。

住んできた環境によって感覚が異なるので、立地を決める際は家族で必ず相談しましょう。

また、近隣住民とのトラブルが出てくると、マイホーム購入を後悔する場合があります。

近所に苦手なタイプの人がいたり、隣人の生活音が騒音レベルだったとき、波風を立てずに解決することが難しいのです。

転居の可能性を考えていなかったから

転勤ありの職種に勤めていると、いつ異動辞令が出てもおかしくありません。

せっかく家を購入してたのに、手放す事になると大きく後悔するのです。

もし転勤になっても、単身赴任にすれば持ち家はそのまま家族が住めるでしょう。

しかし、仕事を頑張る本人だけが、憧れのマイホームに住むことができません。

転勤を拒否することもできますが、昇進のために転勤が必須という企業も存在します。

また万が一夫婦が離婚したときも、マイホームの財産分与は頭が痛い問題といえます。

家を買ってしまうと、賃貸のように簡単に引っ越せないことがデメリットなのです。

マイホームの購入前に知っておくべき事

後悔しないようマイホームを購入するために、知っておくべきポイントがあります。

不動産屋で土地や物件を探す前に確認しておきましょう。

手続きにかかるお金

まず、家を購入するときに必要な資金の種類を明確にします。

住宅価格だけでなく、税金や手続きを含めた総支払額を確認する事で初めて、いくらのローンを組むべきかが分かってくるためです。

マイホーム購入時点で必要なお金

税金や手続きに関する費用を以下にまとめました。

  • 土地や住宅の購入費:総支払額の大部分を占める
  • 消費税:住宅に課税され、土地は非課税
  • 印紙税:売買契約書に貼る印紙代で、注文住宅では建築請負契約書にも必要
  • 登録免許税:不動産登記の際に課税される
  • 不動産取得税:不動産を取得した際に土地と住宅両方に課税
  • 手付金:住宅購入の意思表示となり、頭金の一部に充てられる
  • 頭金:契約から引き渡しまでの間に支払い、住宅ローン返済に充てられる
  • 登記費用:司法書士などに不動産登記を依頼する場合の料金
  • ローンの諸費用:借入事務手数料や補償料など
  • 仲介手数料:土地や物件を不動産会社から購入した場合に支払う
  • 団体信用生命保険:契約者が亡くなると残高が0になる保険で、ローンに含まれる
  • 火災保険や地震保険:物件によっては不動産会社から指定される場合も

マイホーム購入後に必要なお金

マイホーム購入後に支払うお金は以下のとおりです。

  • 固定資産税・都市計画税:年1回土地と建物に課税され、10~15万円程度が相場
  • 修繕費:住宅の経年劣化により補修が必要になった箇所の修理代
  • 光熱費:賃貸物件よりも値上がりする傾向にある
  • 駐車代や駐輪代:物件に備え付けがない場合は周囲の月極を契約
  • 火災保険や地震保険の更新費用:5年、10年で長期前払いのパターンもある

総支払額を抑えるには

ローンには利息がつきもので、金利は銀行によって大きく異なります。

融資は必ず複数の銀行に申請しましょう。

都市銀行・地方銀行よりもネットバンクの方が低金利となっている場合がある。

不動産屋から指定された銀行だけにチャレンジしてみるのではなく、購入者自身が調べて提案してみることも大切です。

物件の建築から1年が経過する直前は、値引き交渉ができるチャンス。

新築表記は築後1年しか使えないので、物件の付加価値が下がる前に契約を決めたい売主がいるため。

物件の購入価格自体を抑えることで、ローンの返済額も減少します。

光熱費など月々の支払いを抑えたい場合は、プロパンガスよりも都市ガスが利用できる土地を探したり、省エネ効率のよい物件を選ぶと良いでしょう。

住宅によっては減税措置の対象になる

「住宅ローン減税」は減税効果が大きく見込める措置です。

  • 年末の住宅ローン残高のうち、0.7%を所得税から差し引ける
  • さらに余剰分があるときは、翌年の住民税からも差し引ける
  • 新築は13年、中古は10年間継続して控除を受けられる

2024年時点では、新築物件が環境に優しいと、借入限度額が増える制度となっています。

  • 長期優良住宅・低炭素住宅:4,500万円まで
  • ZEN水準省エネ住宅:3,500万円まで
  • 省エネ基準適合住宅:3,000万円まで

床面積や合計所得などの基準をクリアすると利用できるので、条件に合致する方は住んでから最初に迎える確定申告で申請しましょう。

また、印紙税・登録免許税・不動産取得税・固定資産税にも軽減措置があります。

マイホームの購入を国として支援する体制が整っているのです。

地域ごとに特性がある

道路を1本挟んで市や県が変わる場合、住民税や地域政策が大きく異なります。

子育てに優しい制度を用意している役所や、働き手を優遇する地域がある。

マイホームを購入する前に、その土地の市区町村ホームページを確認しましょう。

中には引っ越し費用を補助してくれる自治体もあります。

また周辺に工場が密集していたり移民が多くて国際色豊かといった特性があると、その分土地が安かったり、インターナショナルスクールが近くにあるなどのメリットが生まれます。

不動産屋からの情報だけでなくネットの口コミも調べることがオススメです。

住宅の補償制度を確認しておく

もしも住宅に欠陥があった場合に備えて、保証制度を把握しておきましょう。

建売住宅・注文住宅とも、売主側には「瑕疵担保責任」が発生します。

これは建物の主要な構造に不具合があった場合、引き渡しから10年の間であれば、買い手が無償の修繕や損害賠償の請求をすることができる制度。

なお主要では無くても建物に傷があった場合は「宅地建物取引業法」に基づき、引き渡しから2年間は保証の対象となります。

注意点としては、新築物件にのみ適用される制度となっていることです。

築1年を経過した新築物件は「中古扱い」なので、保証は範囲外。

相場よりかなり安い建売物件を見つけた場合は、築年数も必ず確認しましょう。

また住宅設備は保証を1年間としている例が多いので、入居後は早めに全設備の動作確認と各メーカーの保証登録をしておくと安心です。

後悔しないマイホームにするために考える事と準備

「家は3軒建ててみないと満足するものはできない」と言われるほど、理想を実現するのは難しいもの。

後悔しないマイホームを手に入れるために、考える事と準備する内容をご紹介します。

住みたい家の条件を並べる

最も大切なポイントは、住宅の希望条件を並べて優先順位をつけることです。

デザイン性と断熱などの機能性、どちらをを重視するかは特に検討する必要があります。

デザイン性にこだわった場合、愛着がわいてずっと気に入る家になるでしょう。

機能性を追求するなら、省コストで住めるので環境にも家計にも優しい家となります。

もちろん立地条件や周辺環境への希望も洗いださなくてはなりません。

最終的に購入するときはどこかのポイントを妥協する必要があります。

打合せや内覧の様子がよかったからといって、自分や家族にとって優先度の高い項目を無視して購入してしまうと、後悔の原因になりやすい。

「まあいいか」ではなく「これがいい」と思える物件を探してみてください。

ローンの支払いが苦しくなる状況も想定しておく

転職によって収入が減少したり、突然会社が倒産して無職になることもある世の中。

マイホーム購入の準備として、日頃から収入ダウンのリスクに備えておくことも重要です。

医療保険や労災保険、健康保険、失業保険の内容を事前に確認する。

また夫婦で共同ローンを組んだ場合は、特に出産や育児などで母親が働けないと、月々の支払いが苦しくなる傾向にあるのです。

年収の25〜35%が理想のローン返済比率と紹介している銀行もあります。

ローンは万が一を想定して支払える返済額に設定しましょう。

将来のライフプランを考えてから間取りを選ぶ

マイホーム購入後、間取りを変更するのは困難です。

次のようなライフイベントを想定して住宅を選ぶと、後悔度が少なくなります。

  • 夫婦の生活リズムの変化
  • 子どもを何人育てるか
  • 子の独り立ちはいつごろか
  • 親との同居はあるか
  • 同居した場合親の介護が必要か

さらに車を保有するなら、駐車場のサイズも考えなければなりません。

車庫入れが簡単か、子どもが安全に乗り降りできる場所があるかを見ておくと良いです。

立地場所の下見を時間帯ごとに複数回おこなう

土地や物件を最終的に決定する前に、立地の下見を数回かけておこないましょう。

時間帯をわけて訪問すると、リスクを見抜くことができます。

日当たりの変化や夜間の治安の確認という目的の下見が一般的ですが、さらにオススメしたい着眼点は、時間帯による人通りの変化をチェックすること。

日中に人の往来が活発な場所なら、外からの見え方を気にする必要があります。

洗濯物を干すベランダが人の目につきやすいと、下着泥棒に目をつけられたり、家族構成を知られてしまうのです。

その場合は生垣や高めのフェンスを設置して視線を防ぐ対策をとります。

ちなみに交通量が多い場所は、騒音や排気ガスが健康被害を生むことも。

聴覚が敏感な特性を持つ人や喘息持ちの人にとっては厳しい環境なのです。

下見をおこなって周辺環境をチェックすると、リスクのあるマイホームを避ける事ができるので、後悔する可能性が低くなります。

マイホームで後悔!と思っている時の対策方法

すでにマイホームを購入して後悔している方もいるでしょう。

金銭面・間取り・立地・仕上がりの4つのジャンルで対策方法をご紹介します。

持ち家への愛着を取り戻したい方はぜひチェックしてみてください。

金銭面で悩んでいるなら

ローンの支払いが厳しいと後悔しているときは、生活について段階的に考えてみます。

まず、支払能力をアップさせられるか検討します。

より給料の良い職業へ転職、パートや副業を始める、各店のポイント制度を活用するなど、収入をカバーする手法は様々。

それが難しければ、生活の支出を減らす方にアプローチします。

電力やガスを安く提供する会社と契約、携帯会社を変更して通信料を見直す、ネット保険に変更して保険料を減らすなど、固定費が減るとローンに充てる資金が増える。

上記を試してもなお生活が苦しい場合は、ローンそのものを見直すことも可能です。

返済期間を30年から35年に延ばすなどして月々の額を減らしたり、住宅ローンを他の銀行で借り換えられれば、利息の支払いを抑えられる。

無料で体験できるFPの相談会もあるので、プロの知恵をうまく活かしましょう。

間取りで悩んでいるなら

間取りに悩みがあるとき、インテリアや家具家電によって解決できる場合があります。

  • 洗濯物を干すベランダまでが遠い→洗濯乾燥機を導入する
  • リビングの上に子ども部屋を作ったので音が響く→防音マットを敷く
  • 収納場所が少ない→DIYで棚を備え付けたり収納家具を買う
  • 在宅勤務になったが仕事部屋がない→カーテンや衝立で作業スペースを区切る

特に後悔を感じるのは、テレビで素敵な家紹介の特集をみたり、友達の家にお呼ばれして便利な間取りに感動した瞬間です。

気持ちを落ち着け、リフォームや引越を考える前に間取りを活かす方法を探しましょう。

共通の悩みを持っていた人の解決策がSNSで見つかるケースもあります。

立地で悩んでいるなら

マイホームは動かせないので、立地で悩んだ場合は効率の良い移動手段を考えるべきです。

自転車や自動車を導入すると通勤や通学が楽になります。

移動に時間がかかるなら、生活リズムを整えて、家を早く出発するといった工夫を。

買い物が大変な場合は、ネットスーパーを活用することも選択肢の1つです。

移動に疲労を感じるときは、足腰を鍛えて健康に気を遣い、疲れない体を作りましょう。

少しの工夫や生活習慣の改善で、立地に自分をあわせていくことができます。

住宅の仕上がりで悩んでいるなら

マイホームの仕上がりについて、法的にアウトなものはもちろん保証がききます。

それ以外で

「なんだかイメージと仕上がりが違う…」
「もっと丁寧に施工してほしかった」

という要望については、法律でカバーされていないので、業者との話し合いが必要です。

その際は、相手の落ち度を責めるのではなく、冷静に状況や心情を説明しましょう。

不動産屋や施工会社に求める着地点を明確にしておくと、建設的な話し合いができます。

言った言わないの水掛け論にならないように、会話内容も録音できるとベスト。

「録音します」と同意をとれば、対話がヒートアップすることを抑制する効果もあります。

マイホームで後悔しないために、言ってもムダかもという思い込みは捨てましょう。

筆者も建売物件を購入した際、備え付けのポストが鍵なしでしたが、鍵付きに変更できるか確認すると追加料金なしであっさり対応してくれた経験があります。

小さなことでも、気になっているならぜひ周囲に相談してみてください。

マイホームが後悔だらけになる原因!まとめ

マイホーム購入で後悔する理由、購入前に知っておく事、後悔しないマイホームのための準備、すでに後悔している場合の対策法をご紹介しました。

家を購入したことで後悔する理由の多くは、知識不足や準備不足によるものです。

金銭面や住宅自体の仕様、立地条件について事前に理解し対策を立てる必要があります。

そして後々後悔しないためには、憧れと勢いだけで物件を選ぶのではなく、幅広い視野で常に複数の物件を比較することが大切。

家族や自分の希望条件を取捨選択して、最善のマイホームを手に入れましょう。

持ち家の購入は人生で一番大きな買い物ですから、不安になって当然です。

納得いかない部分をカバーできるようなメリットを見つけられるかが重要になります。

マイホームに関する知識を収集することで、後悔のない家選びができるのです。

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