山形市で格安空き家の探し方と上手な活用方法

管理者

「格安で空き家が探せると聞いたけど・・・」

この記事では、空き家を格安で探す方法について解説しています。

最後まで読んで頂ければ、空き家の探し方と例が分かるようになります。

格安で空き家を探したい方は続きをお読みください。

空き家とは?格安で探せる理由

まず、そもそも「空き家」と「中古住宅」の明確な違いをご存知でしょうか?

ここでは「空き家」と呼ばれる物件の定義や、空き家が格安で購入できる理由を紹介します。

※この記事では空き家を賃借するケースを除き、不動産購入する場合を前提にお話しています。

それぞれ見ていきましょう。

空き家とは?

空き家とは「人が一年以上居住していない住宅」、「一年以上使われていない住宅」を指します。

具体的に空き家には3種類あります。

  • 借り手や買い手が見つからず、空き家になっている住宅
  • 別荘などの二次利用目的の住宅
  • 引っ越しや贈与が理由で放置されている住宅

とくに3つめの「引っ越しや贈与が理由で放置されている住宅」は、年々増加しており国を挙げての問題です。

空き家の定義を理解したところで、格安で販売されている理由をチェックしていきましょう。

格安で探せる理由

空き家が格安で探せる理由はおもに5つ。

近年の高齢化・少子化や日本の情勢が関係しています。

  • 価格相場が低い
  • 所有者は毎年維持費がかかる
  • 所有者の事情により管理できない
  • 相続者への負担軽減
  • できるだけ早く売りたい所有者の思考

それぞれ見ていきましょう。

価格相場が低い

日本では高齢化が進むことにより空き家の数が増えていて、2024年現在空き家の割合は過去最高値となっています。

空き家は848万9千戸と、2013年と比べ、29万3千戸(3.6%)の増加となっています。また、総住宅数に占める空き家の割合

(空き家率)は13.6%と、2013年から0.1ポイント上昇し、過去最高となっています。

引用:明日への統計2023

数が多く売れていない物件が多いことから、空き家はそもそも価格相場は低く、増え続けている新築住宅と比較すると安く購入が可能です。

所有者は毎年維持費がかかる

空き家の所有者はそこに住んでいないにもかかわらず、毎年維持費に数十万から数百万円支払っています。

空き家の維持費の一例

  • 固定資産税
  • 火災保険・地震保険
  • 光熱費
  • 管理費用

たとえば所有者が年配で老人ホームや狭くとも立地条件のいいアパートなどへ越しており、子どもは都心へと上京して帰ってくる見込みがない場合。

今後必要のない不動産への維持費は負担になりかねません。

維持費を支払うよりは格安であっても、必要としている方に売ってしまいたいというのが本音でしょう。

所有者の事情により管理できない

空き家の管理ができないため、格安であっても手放してしまいたいという方もいます。

「特定空家等」に認定される場合があり、指導を受けたにも関わらず改善されていないと国から勧告を受けることがあります。

引用:NPO法人 空き家活用プロジェクト

空き家は適切な管理を怠ると国から指導を受けることがある。

しかし、転勤や上京などで物件から遠く離れた場所を拠点としている場合、管理のために帰省するのが困難な場合も。

たとえば私の実家は実家から車で2時間ほどの場所に空き家を保有していました。

毎年夏になると草刈りへ向かい、ほかにも定期的に掃除や空気の入れ替えで、空き家を訪れなければなりませんでした。

車で2時間の距離であっても忙しい現代人にとって、空き家の管理は簡単なものではなく、結果的に空き家を手放すことになりました。

ましてや所有者が遠方に住んでいるならなおさらのことでしょう。

年に数回空き家の管理に出向くことは簡単ではありません。

相続者への負担軽減

所有者が相続者の負担を考慮して、生きているうちに手放したいと考えているケースも。

空き家の所有者が亡くなった場合、所有権は相続者に移る。

当然、相続した方は維持費を支払っていく必要や管理していく必要があります。

そのほかに、物件によっては相続税が高くなってしまう可能性も。

相続者が今後使う予定のない物件であれば、早めに手放したいと考える方も多くいるのが事実です。

できるだけ早く売りたい所有者の思考

空き家問題は深刻で、高齢化・少子化・地域の過疎化が原因となり、年々戸数が増えています。

実際に1958年には36万戸だった空き家数は、2018年の段階で848万9千戸まで増加。

空き家の数は国全体で年々増加しており、減った実例はありません。

つまり空き家が出る件数を空き家を購入する件数が上回ることは考えづらいのです。

空き家が増えることによって、当然買い手が見つかる可能性も下がっていきます。

売れない心配を考慮すると、一刻も早く売ってしまいたいと考えるのは自然で、結果的に格安で販売されている実態につながります。

空き家を格安で探すなら【空き家バンク】を活用

空き家を探す方法はいくつかありますが、格安の空き家探しには『空き家バンク』が最適です。

空き家バンクとは地方自治体が運営する空き家を買いたい人と売りたい人をつなげるサイトのこと。

地方自治体が運営しているため、たとえば都会から田舎の空き家への移住を検討する際に上がる不安要素を解消しやすいといった特徴がある。

馴染みのない地方に情報なしで移住するのには勇気がいります。

そういったときに気になる公共交通機関の情報や天候、地域の特徴などを自治体の方に質問することが可能です。

自治体によっては、短期滞在や長期滞在ののちに購入を決められたり、問い合わせに対応してもらえたり、不安を解消したうえで空き家購入を検討できる取り組みを実施しているケースも。

空き家バンクは先述したとおり、地方自治体によって運営されているものがほとんどで、非営利目的の活動です。

そのため不動産などを介入したときに発生する「仲介料」が発生せず、より優しい価格で空き家の購入が可能になります。

各自治体ごとに補助金制度を導入しているケースもあり、補助金を空き家の購入資金やリフォーム資金にあてることも可能です。

自治体の補助金制度一例

北海道「塙町住宅リフォーム補助」

工事代金の3分の1以内(上限10万円)

兵庫県「空き家活用支援事業」

100万円以上の工事から対象となり、40~100万円が補助

茨城県「大洗町定住促進奨励金制度」

子育て世帯(義務教育終了前の子がいる世帯) 30万円

一般世帯(義務教育終了前の子がいない世帯) 20万円

上記は一例であり、それぞれ補助金制度を利用するには細かい対象条件などがあります。

各自治体ごとに補助金制度は異なるため、気になる方は空き家購入予定のエリアの自治体HPを確認してみてください。

住宅購入で空き家を活用する方法(リフォーム、リノベーション)

居住目的で空き家を購入したらリフォームやリノベーションで、快適な空間に変身させましょう。

リフォームとは新築の状態に回復する小規模な工事、リノベーションとは現状よりも高い性能の住宅に変える工事といった違いがある。

人が住まなくなってからの年数が浅く、築年数も浅い物件であれば、小規模なリフォームで住める状態に修復することも可能。

間取りの変更や大規模な配管工事、シロアリ駆除などをおこなう場合にはリノベーションして、より自分好みの家に変えられます。

費用目安

  • 温水洗浄便座の設置:8~16万円
  • 壁クロスの貼り替え:6~30万円
  • 雨樋の交換:5~40万円
  • ガス給湯器の交換:20~50万円
  • 耐震補強:20~200万円
  • キッチン全体のリフォーム:80~400万円
  • 古民家再生:1,200~3,000万円

空き家を数十万~数百万で購入して、フルリノベーションしたとしてもリノベーション費用は高くて2,500万円程度。

注文住宅を建築することを考えると安価で物件に住めます。

空き家を再利用するメリット

ここまで空き家が格安で販売されている理由や、格安で探す方法、活用方法などを紹介しました。

ここでは空き家を居住目的で購入し、再利用する際のメリットを紹介します。

それぞれ見ていきましょう。

低価格で不動産が買える

空き家はほかの販売タイプの不動産と比較して安価で購入が可能です。

「格安で探せる理由」の箇所で先述したとおり、空き家は手放したい理由があり売りに出ていることが多々あります。

新築住宅や中古住宅のように、土地や間取りによった相場はあまり適用せず、所有者と購入者のやり取りで金額が決定します。

空き家の販売価格は、数十万や無償といったケースもあり、予想より遥かに安く購入できる可能性も。

立地のよい物件が見つかる可能性がある

空き家の数は2018年の段階で848万9千戸。

空き家と聞くと地方の田舎といったイメージがありますが、利便性のいい場所の空地が売りに出されていることも珍しくありません。

駅やスーパー、病院など日常的に使う場所から徒歩数分といった立地の空き家が売りに出ていることも。

築年数が多いことや、所有者の事情で、立地のよい空き家が売りに出されていることは多々あり、空き家ならではの価格で購入できる可能性があります。

新築物件と比較して広い住宅に住める可能性がある

空き家には比較的築年数の少ないものからかなり古いものまでさまざま。

エリアや築年数によっては、広い住宅を安価で購入できる可能性があります。

土地を所有し分譲住宅を販売する会社は、販売件数が売上に直結します。

そのため不動産の敷地は必要最低限の広さであることも。

もともと畑だった土地や空地に、何軒もの住宅が建築されている光景を見たことはありませんか?

それらの住宅はもちろん新築ならではのメリットもありますが、敷地面積だけで言うと駐車場が狭かったり庭が無かったり。

古い一戸建ては敷地面積が広かったり、部屋数が多かったりする特徴がある。

空地を再利用すれば、新築で住宅を建てるよりも広い土地に住める可能性があるのです。

仲介手数料がかからない

空き家バンクを利用して購入した場合、仲介手数料がかからないといったメリットも。

一般的な不動産購入では、仲介する不動産会社に仲介手数料を払わなければいけません。

空き家バンクは先述したとおり、非営利目的で地方自治体が運営しているため、仲介手数料が発生しない。

新築住宅を購入する場合、不動産価格の約1割が仲介手数料や広告費などの諸経費でかかると言われています。

仮に5,000万円の不動産を購入した場合、単純計算で約500万円は諸経費ということ。

このうちの3~5%+消費税は仲介手数料です。

仲介手数料がかからなければその分お金をリフォームやリノベーションに回すことが可能。

リノベーションで自分好みの家に改造できる

空き家の最大のメリットともいえる点は、リノベーション次第で自分好みの家にできること。

新築住宅であっても建売やマンションでは、間取りやデザインまで決めることは不可能です。

国土交通省の調査で注文住宅を建てるには、平均的に土地の購入を含めた場合は4,606万円土地の購入を含めない場合で3,055万円かかるとされている。

小規模なリフォームから大規模なリノベーションまで、工事の内容により大きく前後しますが、リフォームやリノベーションにかかる費用は数万円~2,500万。

注文住宅を建てたいけれど予算が合わないといった方には、現実的に理想の住宅を手にする方法だと言えます。

国や自治体の補助金制度が受けられる

空き家の購入、再利用では国や自治体の補助金制度が受けられる可能性があります。

空き家購入にりようできる補助金は大きく分けて3種類。

  • 解体に対する補助金制度
  • リフォームに対する補助金制度
  • 取得に対する補助金制度

住みたいエリアや買いたい物件が決まっている場合には、そのエリアの自治体に問い合わせてみるとよいでしょう。

山形市で格安空き家の探し方と上手な活用方法!まとめ

空き家の上手な活用方法について紹介しました。

空き家が格安で探せる理由はおもに5つ。

  • 価格相場が低い
  • 所有者は毎年維持費がかかる
  • 所有者の事情により管理できない
  • 相続者への負担軽減
  • できるだけ早く売りたい所有者の思考

所有者と買主の需要と供給がマッチングしているからこその格安だということです。

空き家購入を検討する際には、『空き家バンク』の利用がおすすめ!

地方自治体によって運営されているものが多く、仲介手数料なしで空き家を購入できます。

場合によっては補助金制度を利用でき、より費用を抑えられる可能性があります。

購入した空き家のリフォーム、リノベーション費用は、数万円~2,500万円と幅広く、工事の内容によって大きく異なるため、あらかじめ見積りしておくことが重要です。

空き家を再利用するメリットは6つ。

  • 低価格で不動産が買える
  • 立地のよい物件が見つかる可能性がある
  • 新築物件と比較して広い住宅に住める可能性がある
  • 仲介手数料がかからない
  • リノベーションで自分好みの家に改造できる
  • 国や自治体の補助金制度が受けられる

不動産購入に空き家を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

あなたが納得のいく不動産購入ができることを祈っています。

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アセット東北のマドンナ 鳩子が、皆さんに不動産にまつわるお役立ち情報や基礎知識、よくあるご相談を「分かりやすく」お届け!
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